お誕生日記念第一弾〜KA・BA・JI編〜


跡部→宍戸・ジロー・向日・忍足・鳳・日吉・樺地
   件名:(non title)
   本文:1月3日午後5時に来い。欠席不可、時間厳守だ。



忍足→跡部
   件名:・・・ムリやって
   本文:いきなり3日に来いっちゅうても、俺いま実家戻って来とんやけど・・・。
       正月やから切符も取られへんやろうし、3日に帰るんはムリやわ。

跡部→忍足
   件名:ふざけんな
   本文:あーん?何寝惚けたこと言ってんだ。
       走ってでも戻って来い。

忍足→跡部
   件名:ここ、関西やで?
   本文:うわ、メチャクチャ言いよる・・・。
       せやけど、なんぼ言われてもムリなもんはムリやで。

跡部→忍足
   件名:んなこと知ってる
   本文:ちっ、しょーがねーな。
       3日の午前10時、ヘリを寄越すからそれで戻って来い。分かったな。

忍足→跡部
   件名:(non title)
   本文:・・・りょーかい。



忍足→向日
   件名:質問。
   本文:跡部からのメール見たやろ。あれ、何の集合か知っとるか?

向日→忍足
   件名:さぁ
   本文:知らねー。跡部の気紛れなんじゃねーの?

忍足→向日
   件名:せやけどな・・・
   本文:「今実家やから3日には戻られへん」言うたら、
       ヘリ出すからそれで戻って来いって言われたんやけど・・・。

向日→忍足
   件名:VIP待遇☆
   本文:うわー!跡部ヘリのお迎えかよ。侑士スゲーじゃん!!

忍足→向日
   件名:どっちかっちゅうたら・・・
   本文:強制連行って感じがするんやけどなぁ・・・。

向日→忍足
   件名:だな
   本文:俺、単なる新年会かと思ってたんだけどさー。
       そこまでして全員集めるってことは、何か重大な集まりなのかもな。

忍足→向日
   件名:重大っていうても
   本文:何なんやろなぁ。でもまぁええわ、行ったら分かるやろ。

向日→忍足
   件名:だよなっ☆
   本文:でも、行ってみたら『新年カルタ大会』とかだったりして!

忍足→向日
   件名:岳人・・・
   本文:笑われへんやろ、それは。



鳳→宍戸
   件名:寒いですけど風邪ひいてませんか?
   本文:跡部先輩からのメール見ました?
       あれって、跡部先輩の家に行けばいいんですよね?

宍戸→鳳
   件名:昼間会ったばっかだろーが
   本文:さぁ、多分そーなんじゃねーの。

鳳→宍戸
   件名:そーですけど、宍戸さんが心配で。
   本文:それにしてもいきなりですよね。3日って何かあるんですか?
       新年パーティーとかですかね?

宍戸→鳳
   件名:お前に心配されるほどヤワに出来てねーよ
   本文:何かあったような気がするけど、思い出せねー。
       知りたかったら跡部に直接聞けよ。

鳳→宍戸
   件名:それでも心配なんですvvv
   本文:いえ、別にそこまでは知りたくないですから・・・。
       それより宍戸さん。明日、約束通り9時に迎えに行きますね!

宍戸→鳳
   件名:あーもう勝手にしろ
   本文:さっきも言ったけど、早くねーか?
       それに俺、元旦に初詣ってあんまり好きじゃねーんだよな。人多いしよ。

鳳→宍戸
   件名:じゃあこれからも心配しますね!
   本文:大丈夫です!
       はぐれないように、俺が宍戸さんの手をしっかりと握りますから!!

宍戸→鳳
   件名:(non title)
   本文:激ダサなこと言ってんじゃねーよ。
       念のために言っとくけど、んなことしたらぶん殴るからな。

鳳→宍戸
   件名:Re:
   本文:冗談ですよ・・・。とにかく、明日の9時に迎えに行きますから。

宍戸→鳳
   件名:Re:
   本文:分かった分かった。



跡部→宍戸
   件名:(non title)
   本文:3日、ちゃんと来るように日吉に言っとけよ。

宍戸→跡部
   件名:Re:
   本文:何で俺に言うんだよ。日吉に直接言えばいいだろ。

跡部→宍戸
   件名:Re:
   本文:俺の言うことを素直に聞くヤツでもないだろ。

宍戸→跡部
   件名:Re:
   本文:俺が言ったって同じだと思うけどな。

跡部→宍戸
   件名:Re:
   本文:いいから日吉に言っとけ。

宍戸→跡部
   件名:Re:
   本文:はいはい。



宍戸→鳳
   件名:(non title)
   本文:日吉に、3日絶対来いって言っといてくれ。

鳳→宍戸
   件名:・・・・・・。
   本文:何で宍戸さんがそんなに日吉のことを気に掛けてるんですか?

宍戸→鳳
   件名:ダセーこと言ってんじゃねーって
   本文:跡部が俺に言っとけって言ったから、それをお前に回しただけだよ。

鳳→宍戸
   件名:だって・・・
   本文:ホントにそれだけですか?

宍戸→鳳
   件名:ホント激ダサだな・・・
   本文:当たり前だろ。
       大体、俺が日吉を気に掛けてるとしたら、
       お前にメールせずに直接日吉に送るっての。

鳳→宍戸
   件名:そうですよねvvv
   本文:俺にメールをくれたってことはそういうことですよねvvv
       分かりました。日吉には俺から言っておきます!!

宍戸→鳳
   件名:(non title)
   本文:おお、頼んだぜ。



鳳→日吉
   件名:3日の件
   本文:跡部先輩からのメール見たよな?
       もちろん行くだろ?

日吉→鳳
   件名:(non title)
   本文:行く理由がないな。

鳳→日吉
   件名:Re:
   本文:まぁそう言うなよ。みんな集まるんだし。

日吉→鳳
   件名:Re:
   本文:俺が行かないからといって、お前に不都合があるわけじゃないだろう。

鳳→日吉
   件名:Re:
   本文:そんなことないって。
       みんな集まるんだし、お前も行ったほうがいいって。
       跡部先輩がわざわざメール送ってきたんだしさ・・・。

日吉→鳳
   件名:Re:
   本文:どうせお前の事だから、宍戸さんにでも言われたんだろう。
       ・・・まぁいい、めでたい席だからな。行くことにする。

鳳→日吉
   件名:Re:
   本文:めでたい席?そりゃ確かにお正月だけど・・・。
       ま、いっか。それじゃ、3日は絶対に来いよ。じゃあまたその日にな。



 〜1月3日、午後4時50分。跡部邸前〜

「よっ、ご両人。お揃いで」
「2人揃って出勤かよ!正月早々アツアツだよな、お前ら」
「誰がアツアツだ、誰が。ったく、正月早々激ダサなこと言ってんじゃねーよ」
「向日先輩、忍足先輩。あけましておめでとうございます。早かったんですね」
「それがさー、聞いてくれよ。4時過ぎに侑士から電話掛かってきて、早々とココに呼び出されたんだぜ!」
「しゃーないやろ?跡部んとこのヘリで東京戻って来たんはええけど、跡部は相手してくれへんし、暇でしゃーなかってん」
「なら家戻ればいいだろー。何で俺を呼び出すんだよ」
「1回家帰ったら出てくるんが面倒くさくなりそうやからなぁ・・・。えーやんか。親友が困ってる時ぐらい助けてくれても」
「何処に親友がいるんだよ」
「うわっ、冷たっ・・・」
「・・・いつまでお前らのつまんねー漫才見せられなきゃなんねーんだよ」
「俺はやりたくてやってる訳じゃねーっての」
「で、4時過ぎからずっとここにいるんですか?」
「まさか。家ん中でお茶ご馳走になってたんやけどな・・・」
「40分ぐらいに跡部が現れて、『門の前で全員が集まるまで立ってろ』って追い出された」
「跡部らしいな・・・。で、俺たちが一番のりなのか?」
「いや、俺らが出て来たらここでジローが寝とった」
「え、でもジロー先輩の姿が見当たりませんけど」
「ここで寝てたら凍死するから、先に中に入ってる」
「起こしても起きへんからなぁ、ジローは」
「じゃあ後は、日吉と樺地ですね」
「あー、樺地はええんやって。多分早よーに来て跡部の手伝いでもしてるんちゃうか?」
「そうなんですか。あ、日吉」
「これで全員揃ったみたいやなぁ」
「先輩方、あけましておめでとうございます。まぁほとんど会うこともないでしょうが、一応今年もよろしくお願いします」
「なんか礼儀正しいのか無礼なのか分かんねー挨拶だよな、侑士」
「まぁええやん。それより、全員揃ったみたいやから中入ろか」
「さんせー。これ以上こんな寒いとこに立ってたら風邪ひくって!」
「じゃあ入ろうぜ。跡部は何処に来いって?」
「別館の方に来てくれ、言うてたで」
「別館な・・・」


「お前ら、遅かったな」
「なんやねん、外で待っとったんかいな」
「遅かったって、まだ5時3分じゃん」
「あーん?俺が5時に集まれっつったら、10分前に集まるのが当然だろうが」
「うわー、跡部横暴ー」
「何か言ったか?岳人」
「まぁまぁ岳人抑えて。跡部もそないに目くじら立てんと。そうや、そろそろみんな集めた目的でも教えてくれへんか?」
「目的って、んなもん一つしかないだろうが」
「分からへんから聞いてるんやけど・・・」
「ったく、物知らずなやつだな。まぁいい。中に入ればどんな馬鹿にでも分かるだろうからな。入れ」
「・・・なんや怖いから、鳳、一番前な」
「えー、何で俺なんですか」
「ええから、先輩命令や」
「・・・分かりましたよ。じゃ、入りましょうか、宍戸さん」
「いちいち俺にふるなよ」


「うわー、舞踏会でも開くんか?跡部」
「何かシンデレラとかが出てきても不思議じゃないよなー、この空間」
「やっぱり新年パー・・・・・・宍戸さん!あそこ、見て下さい」
「え?何だよ・・・・・・あ。そういえば前に跡部が言ってたな。すっかり忘れてたけど・・・」
「忘れてたって、何をだよ、宍戸。・・・あ!侑士侑士!」
「岳人?何やねん。・・・あー、そうやったんや」
「やっと理解したようだな、お前ら」
「あの看板見たら誰でも分かるやろ」
「あれって看板っていうんですかね、宍戸さん」
「さぁな・・・」
「ちょお待って。俺はこれの為だけにわざわざ東京に戻らされたんか?」
「あーん?文句でもあるのかよ」
「いや、文句っちゅうか・・・。そりゃ勿論、めでたい事やから祝わんって訳やないけどな。別に俺が欠席しても大丈夫なんちゃうかなぁ、とか思ったりせんでもないような気が・・・」
「全員で祝わねーと意味がないだろ。なぁ、樺地」
「・・・・・・う、う・・・す」
「あーあ、樺地困ってるし」
「そら困るやろ、本人に聞かれてもなぁ」
「だよな」
「もしかして、日吉知ってたのか?メールで『めでたい席』とか言ってたし」
「当然だ。他人の情報を知ることは、下克上の第一歩だからな」
「へぇー。あ、でも宍戸さんの情報はあんまり知るなよ?」
「・・・長太郎、あんま激ダサなこと言ってんじゃねーぞ」
「あ、はいっ!」
「お前ら、グダグダうるせーんだよ。とっとと始めるぞ。適当にグラス取れ」
「ん〜、俺も乾杯する〜」
「なんや、ジロー起きたんか」
「これで全員揃ったな。じゃあ、今日という記念すべき素晴らしき日と、樺地に・・・」
「乾杯ー!!」

「にしても、あれって跡部直筆だよな・・・」
「忍足先輩曰く『看板』のあれですか?手書きか・・・さすが跡部先輩。感心しますよ」
「呆れるの間違いじゃねーの?」
「それじゃ身も蓋もないですよ、宍戸さん・・・」
「見れば見るほどデカイしな」
「樺地に合わせたサイズなんでしょうね、きっと」
「あー、なるほどな。そういう意味か」
「でも、愛がないと出来ませんよね」
「愛かどうかは知らねーけど、樺地がいないとダメだからな、アイツは」
「俺も、ここまではいかなくても愛を示して欲しいなぁ、なんて・・・」
「跡部にか?」
「・・・わざと言ってます?」
「ま、考えといてやってもいいけどよ」
「ホントですか!!」
「お前の誕生日まで覚えてたらな」
「楽しみにしてますね、俺!!」
「覚えてたらって言ってるだろーが」

   【樺地崇弘14th誕生日記念祝賀会】


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あとがき

 ・・・今更誕生日記念SSって言っても遅いですよね(苦笑)。
 誕生日から2週間以上経っての完成。愛が足りないのでしょうか?
 しかも終わり方がおかしい・・・。樺地の誕生日記念だよなぁ、これ・・・。
 なんで鳳宍チックに終わってるんだろう・・・。
 やはり愛の差か・・・(笑)。
 さて、内容に関してですが・・・跡部って絶対樺地の誕生日は盛大に祝いそうだと思いませんか?
 何と言っても跡部は樺地LOVEですからね〜(瑞樹の個人的意見)。
 ホントは2人っきりでお祝いってのも考えたんですが、会話が続かないから却下しました(笑)。
 今までのメンバーも、みんなでお祝いしてきましたしね。
 あ、でも樺跡って訳ではないのでお間違いなく!
 跡部と樺地の関係は、あくまでも親子みたいなものですから。もしくは愛犬と飼い主。
 次の誕生日は2月14日鳳長太郎。ここだけの話、ネタは既に出来てたりします。
 だから次は期日に遅れる事はない!・・・・・・ハズ(汗)
 では、大幅に遅れた上に最後になりましたが、誕生日おめでとう☆樺地!

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