おまけにしては長すぎ…
「なんか森下さん元気なかったなぁ」
夕陽丘の自宅に戻ってきたアリスは、火村に聞いてみる。火村は、そりゃそうだろうと口の中でつぶやく。やっぱり昨日の夜アリスにつけといてよかったな。まぁ、本人は熟睡してたから知らないだろうけども。火村は自分の仕掛けた罠の成功に満足する。
「なぁ火村。今日も俺を抱きマクラ代わりにするんか?」
「嫌なのか?」
「嫌やないけど、なんか恥ずかしいやん。さっき森下さんに火村んちに泊まったんかって聞かれて、恥ずかしかったわ」
「ふぅん」と言いながらキャメルをくわえる。
「何で嫌じゃないんだ?」
思いもよらない質問に戸惑う。
「何でって、別に理由なんか…」
「一般的に考えて、変だと思わないか?30過ぎた男が2人一緒に寝るなんて」
そう言われてみると、確かにおかしい。しかし、自分にとっては変ではないと思う。また質問が飛ぶ。
「お前は俺をどう思ってるんだ?」
答えられない。答えが見つからないのではなく、自分の答えが自分で信じられないのだ。
「君はどう思ってるねん。俺のこと」
火村はアリスの瞳をまっすぐ見たまま答える。
「お前の答えと同じだ。言ってみろよ、アリス」
アリスは消え入りそうな声でつぶやく。
「……好きや」
同時にアリスは火村に抱きよせられる。何か言おうかとも思ったが、アリスは無言で火村に体を預ける。その夜、アリスは火村の腕の中で幸せにひたっていた.
Fin
あとがき
おまけです。誰が何と言おうが「おまけ」です。森下君が出てなかろうが『森下刑事の災難』のおまけなんです(必死)。
そう、読み直して気づいたんですが森下君出てません(泣)
単にアリスと火村がバカップルぶりを発揮してるだけです・・・。
何処をどう間違ってこんなおまけが出来上がったのやら・・・。
森下君好きの貴方!森下君の扱われ方に不満がございましたらご一報を(苦笑)
あ、ちなみにこのサイトの何処かにある別世界には火森なるものが存在します。
別世界で生存可能な方で火森が許せる方のみ、そちらもどうぞご覧下さい。